8月5日(土)午前中に、「厚木市小鮎地区学級・講座」とタイアップさせて頂き、「夏休み親子でわくわくKOUGEIランド2023 ~ふくろう博士・あしなが博士・もじゃ博士 おもしろ理科実験~」を開催させて頂きました。保護者の方も含め昨年度以上に多くの参加者にご参加頂き、大変盛況なイベントとなりました。
電気電子コースから越地福朗先生(ふくろう博士)と私(もじゃ博士)、そして建築コース風工学研究センターから寺林徹先生(あしなが博士)がパフォーマーとなり、デモンストレーションあり、体験あり、そして驚きと感動と笑いありの理科実験講座(対象:小学生低学年生)が繰り広げられました。実験の内容としては、越地先生と越地研学生によるヘリウム風船を用いた慣性の法則の体感実験、人体通信、パラボラ鏡による集音実験、大型空気砲、よく飛ぶ紙飛行機、錯視画体験、寺林先生によるプリズムやレーザーを用いた光のおもしろ”鬼滅”マジックショー、そして私と實方研学生による液体窒素とドライアイスを用いた”猛暑に負けるなひんやり遊び”実験でした。当日は、実験を楽しむちびっ子たちの歓声に会場中がつつまれ盛り上がりをみせ、予定していた2時間はまさしく「あっ」という間に過ぎてしまいました。このイベントは、前日からの会場設営、リハーサル、実験の安全運用、盛り上げ役など越地研・實方研の学生たちの協力なくては成り立ちません。研究室に配属された大学4年生・大学院生ともなると、このような公共イベントの場で自分の役割と持ち場意識をしっかりとわきまえ、先生の右腕・左腕となって、先生を支える頼もしい存在として成長を遂げています。今回のイベントの成功は、研究室のみんなのお陰です。ありがとう!
【おまけ】米国NASAのアルテミス計画による有人月面着陸や民間企業による宇宙飛行など、ここ数年アポロ計画以来の有人・無人宇宙ロケットの開発が百花繚乱期を迎えていることもあり、今回のイベントの目玉として液体窒素を推進燃料としたペットボトルロケットの発射・飛行実験を行いました。発射・飛行実験の動画を、研究室活動記録の一環として下記URLの研究室ホームページ(2023年8月7日記)にアップしています。ペットボトルロケットが白煙を上げて発射する様はなかなかの迫力ですので、興味ある方はぜひご覧ください。
http://www.gen.t-kougei.ac.jp/physics/
なお、このロケット発射実験もまた、實方研究室の発射チームの息の合ったチームワークなくて実現は叶いませんでした(訓練の賜物!)。また、電気電子コースの学生にとっては、航空宇宙開発事業のみならず半導体等の製造現場においても高圧ガスや真空、極低温冷媒を扱うことは多々あります。気体や冷媒の性質を知り、それらの扱いに慣れることはとても重要なことです(天才物理学者R.ファインマンさんがスペースシャトルの爆発事故の原因を「低温・極低温ロケット燃料のシールに耐低温性・耐薬品性に優れたバイトン製でなく安価なニトリル製のOリングを使用したことにある」と突き止めたようにね)。そういった意味で、今回のイベントは、卒研生にとっても大変有意義な教育の機会になったと思っています。