秋も深まり、3年生の就職活動の足音が近づいてきた今回は、ご自身も美術背景として商業アニメーション界で広くご活躍されている本学科の就職委員である渡辺由美先生からの「就活キックオフセミナー」のリポートをお伝えします。
「11月となり、就職活動スタートを目前に控え、芸術学部各学科別の「就活キックオフセミナー」が開かれ、3年生の就職への意識を高めるため、アニメーション学科では内容盛りだくさんで行われました。
まず最初にキャリア開発課スタッフによる、アニメーション業界とその周辺領域を中心とした就職活動の進め方や、それ以外の職種についてのアプローチの仕方などのレクチャーをしてもらいました。
そして次に、4年生の内定者2名によるそれぞれの就職活動の様子とアドバイスがありました。1人目の学生は内定をもらう迄の活動や準備を、映像資料を作成して丁寧に説明をし、活動する上で大切なポートフォリオの内容のアドバイスをしてくれました。その場で閲覧できるように、実際のポートフォリオも用意されており3年生からの質問にも答えてくれましたので良い参考になりました。2人目の学生は主に面接での体験を中心に語ってくれました。グループでのディスカッション形式で、コミュニケーション能力に焦点をあてた面接方式ということで、より具体的な体験談であり、自分の考えをまとめて発言できる力を日頃のゼミ活動を利用してつけておくと良いとアドバイスをしてくれました。また、体調管理の重要性も強調していました。この4年生2人からは、ポートフォリオ、コミュニケーション、健康管理という3つの点の重要性を学べたと思います。
休憩を少し入れた後、今回初の試みである外部講師の方による講演が始まりました。講師は現在デザイン会社で活躍されている本学科の卒業生で、在学中は山中先生のゼミに所属されていたことから、山中先生との対談形式となりました。実際、山中先生も卒業制作のご指導をされながら、当人の制作と就活の両立を見守っていらっしゃったので、当時を思い出し、お2人であーだった、こーだったと大変興味深いお話が沢山飛び出してきました。3年生には、ゼミの先生と共に就活も制作も取り組んでいることがこの対談で認識してもらえたと思います。最後にデザインに関わられたお菓子のお土産までいただき、約1時間にわたる講演はなごやかなうちに終了しました。
また、セミナー終了後の5限には、就職とも関連性の深い2年生向けのキャリア教育でもあるアニメーション業界とその周辺領域でご活躍のクリエイターをお招きして行われる講義「領域研究」が行われるため、聴講として教室に向かう3年生も多くいました。
今回の「就活キックオフセミナー」をはじめ、本学ではキャリア開発課が手厚く就職活動をナビゲートしてくれますし、先輩の生の声も聞けたり、先生方も全力でサポートをしています。」