現2年生は11月1日からゼミ選択月間に入りました。
ゼミは学生にとって卒業までの2年間を密に過ごす場です。
だからしっかりと腰を据えて考えながら選ぶのが鉄則です。
28日までが相談日で29日に教員によるゼミ紹介プレゼンテーションが行われます。
アニメーション学科が出来て10年以上経ち、世間的にアニメーションを大学で学ぶことはもはや全く珍しくありません。専門学校生も含めてアニメーションを勉強する学生は全国で数えきれないほどいます。
本学以外の場所でも学生と同世代で目を見張る活躍をする人はいますし、独学で研究を深める人もいます。
だから学校でアニメーションを作る、アニメーションの技術を学ぶということが、社会に出て行く時のアドバンテージになるとは限りません。
ですから「ここにいれば何者かになれる」ということでも、課題をやって成績がつけばいいということもなく、学んでいることをどのように活かすのかを学生一人ひとりが考えていかなければなりません。
すなわち、ゼミを経てアニメーションを通じて学んだことを応用する力を身につけなければ、技術は暗記で終わってしまいかねません。
アニメーションを作ったり研究したいと思ったスタートラインから2年経ち、果たして今はなにを思う?
入学はゴールではなくスタートです。そして、今半分を走りきろうとしています。
大学に入り、まだ1年と7ヶ月しか経っておらず、「さあ再び進路を考えましょう」と言われても、なかなか「まだそんな気分になれない」という方が多いでしょう。
しかしながら、さらに3年生の後半になれば、今度は本当に「その先あなたはどう生きて行くのか?」を様々な形で問われるようになります。
そのため、そこで急に慌てないように今、少し自分がどういう方向性を目指すのか?を真面目に考えてほしいと願います。
大学は学ぶための場であることはもちろん、その一方で社会に出るまでの猶予期間とも言われます。それは「遊んでいいよ」という期間ではなく「自分が何者になるのか?」を考える期間です。
そして誰かがあなたにそれを教えてくれるわけではありません。何者になるのかはあなた自身が決めることです。学んだ事に人生の中で意味を持たせることもあなた自身の行動にかかっています。
ここで真剣に考えるか適当に考えるか。
その違いが、大学での学びがその先につながるかどうかのポイントになっていきます。
この1ヶ月は、それぞれ生き方を考える期間にしてください。