本日11月20日より小林紀晴先生4年ゼミ展覧会 最後の夏2014が始まりました!
小林先生は1991年、勤務していた新聞社を辞めるまでの夏に撮影した写真を元に、手製本でたった1冊の写真集「最後の夏 1991」を作りました。仕事や人生に悩んでいた当時の小林先生が誰に見せる訳でもなく、自分に向けた手作りの写真集です。(2006年に手製本の「最後の夏 1991」に書き下ろしの短編を加え、出版されました。)
本展覧会は小林ゼミ12名が大学生活最後の夏休みに撮影した写真で制作された写真集が展示されます。他でもない10年後の自分に向けた12冊の写真集です。
大きさも形状もデザイン、構成、ページ数、全て自由です。それぞれの思いが詰まった写真集を皆さん、是非お手に取ってご覧ください!
2014年11月20日(木)〜12月17日(水)
東京工芸大学 中野キャンパス 中野図書館2Fブラウジングコーナー
以下は展覧会に寄せた小林先生の挨拶文です。
ごあいさつ
写真学科視覚コミュニケーション研究室では昨年に引き続き、『最後の夏 2014』と題し、夏休みのあいだに撮影した写真を最低50枚以上で写真集制作をしました。
多くの場合、表現は他者に伝達することを意識して制作、構成されるものです。今回、それに背を向ける形であえて他者を意識しないことを意識しました。自分のためだけの個人的な一冊を極力心がけました。それも、いまの自分ではなく、10年後の自分へ向けて作られました。そのため表紙もデザインもシンプルです。
視点の時間軸も現在ではありません。未来の自分です。未来の自分へ、過去(2014夏)の自分を伝えるとするならば、何にシャッターを切り、何に切らないか。そんなことを黙考しました。つまり、これは未来への手紙でもあります。
ご高覧いただいたら幸いです。
写真学科 小林紀晴