機械コース

公開講座「ロボットと機械技術のみらい」

2023/10/7(土)、11/25(土)、12/9(土)、12/16(土)の4日間で東京工芸大学公開講座「ロボットと機械技術のみらい」が開催され、機械コース教員による講義が行われました。
https://www.t-kougei.ac.jp/activity/extension/notice/

以下は全体の概要になります。

ロボットと機械技術のみらい
深層学習の出現から既に約10年が経過し、その間にはオートパイロットを用いた自動運転技術や、人間に匹敵する言語能力と表現力を有するChatGPTのような技術が開発されるなど、関連研究が急速に進展してきました。深層学習技術は今後、さらに広範な機械分野へと展開していくことが期待されます。本公開講座では、これらのトピックを含む最新の機械技術(ヒューマン・コンピュータ・インタラクション、メタバース、ロボットビジョン、レーザー応用、宇宙推進イオンエンジン、生物模倣ロボットなど)について詳しく紹介します。

また以下は各回の概要になります。
写真は当日の様子です。どの回も大変盛況で、参加者からも質問が活発にされていました。

10月7日(土) 第1回
第1回-①ロボット 人間と機械の相互作用
講師 工学科 機械コース 大海悠太 准教授
時間 13:30~14:30
センサやアクチュエータ、ロボット技術、そして深層学習を活用した物体認識、動作認識、姿勢推定、生成AIなどの技術の進化により、人間と機械のインタラクション(相互作用)が一層豊かになってきています。本講座では、これらの技術に関する研究や応用例、メディアアート作品の紹介とともに、身体知やエナクションの視点から見た新たな課題や進展について解説します。

第1回-②メタバース MEMS技術のメタバースへの応用
講師 工学科 機械コース 曽根順治 教授
時間 14:40~15:40
MEMS技術は、スマートフォンからインフラ管理のセンサーまで幅広く使われています。メタバースも、AppleがVision Proを発表して、進展してきており、視覚だけでなく、多くの感覚の交換がコミュニケーションを豊かにすると考えます。本講座では、MEMS技術をメタバースなどに応用する方法を紹介します。

11月25日(土) 第2回
第2回-①ロボット ロボットが視る世界
講師 工学科 機械コース 鈴木秀和 教授
時間 13:30~14:30
私達は「視る」ことを普段から何気なくしていますが、これは簡単な事なのでしょうか?実はロボットに「視る」という行為をさせることはまだとても難しいのです。本講座では、「ロボットはどのようにして、どのような世界を視ているのか?」をテーマに、サッカーロボットを例に挙げて易しく解説します。

第2回-②レーザ 身近なレーザから、最先端のレーザまで
講師 工学科 機械コース 西宮信夫 教授
時間 14:40~15:40
レーザーと聞くと、具体的に何を思い浮かべますか? レーザーポインタ―、医療用のレーザーメスやシミ取りようのレーザ、レーザー加工装置、レーザー兵器、等々。「なんとなく光のエネルギーを利用した装置」というイメージではないでしょうか? 実は、レーザには”エネルギー”という側面と”周波数”という側面が備わっています。この周波数を高度にントロールすることで様々な応用ができます。本講座では、レーザがどのような使われ方をしているか、いくつかの事例を踏まえて紹介します。

12月9日(土) 第3回
第3回-①宇宙技術 宇宙推進の技術
講師 工学科 機械コース 上野一磨 准教授
時間 13:30~14:30
小惑星探査機「はやぶさや」や「はやぶさ2」は、1円玉を持ち上げる程度の力を発生させるイオンエンジンを使って小惑星との往復を成し遂げました。一方、地上から人工衛星を打ち上げるロケットは、人間が地面を全力で引っ張るよりもずっと大きな力を発生し宇宙空間へと飛び出します。本講座では、このような宇宙推進の技術と最新の研究開発動向などを紹介します。

第3回-②ロボット 動物の運動を再現するロボット技術
講師 工学科 機械コース 福井貴大 助教
時間 14:40~15:40
近年、4脚ロボットやロボットアーム、配膳ロボットなど複数のロボットが販売され、ロボット開発は目覚ましい進歩を遂げています。しかし、すべての状況において動物と同等の運動性能を実現できるロボットは未だ開発されていません。動物は、運動用神経回路を用いることで、未知の環境に対して柔軟に対応することができます。その知見を基にロボットを制御する方法と動物型ロボットの研究動向について解説します。

12月16日(土) 第4回
第4回-①計測制御 MOTORSの過去、現在、未来
講師 工学科 機械コース 辛徳 教授
時間 13:30~14:30
MOTORSという単語は電気モータのみではなく大きい意味で車も含んでいます。トヨタ自動車の英語名はTOYOTA MOTORSです。車の機関(エンジン)と電気モータが開発されて約200年過ぎました。その歴史と現在の電気自動車を紹介し、これからの近未来の技術について語ります。

第4回-②ロボット 深層学習とロボット技術
講師 工学科 機械コース 辛徳 教授
時間 14:40~15:40
深層学習が世間一般に知られれるようになったのは、2016年にAlphaGo(アルファ碁)が韓国のプロ棋士李セドル9段を破ってからでした。その後、様々な深層学習が提案され、ロボットにも導入しています。最新のロボット技術と深層学習を応用した例を紹介します。

東京工芸大学創立100周年記念展「写真から100年」での機械コース教員による展示

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