マンガ学科4年生の4年間の研究・作品制作の集大成である卒業制作研究が1月末に無事終了しました。
マンガ学科では「ストーリーマンガ」「マンガ研究」「カートゥーン・イラストレーション」「編集・プロデュース」「デジタル表現」5分野の研究室を設けており、卒業制作研究ではマンガ作品・卒業論文・イラストなどマンガに関連する様々な作品を制作しています。
制作された作品・論文は2月17・18・19日に開催される東京工芸大学芸術学部卒業・大学院修了制作展2012(マンガ学科会場はベルサール秋葉原1階)に出展されます。
「卒業制作研究ピックアップ」
・池田恵介くん(細萱研究室「マンガ研究」)
今回の私の卒業制作は「池田恵介のハッタリバトル漫画講座」というタイトルで、バトル漫画によくある描写を現実的な見方をするとどうなるのか、ということをメタ的要素多めのギャグ調のルポ漫画をつくりました(例,首の後ろあたりを手刀で叩いて相手を気絶させたりしているけど、実際のところどうなの?)なんでこんな漫画を描いたかというと、私自身バトルシーンを描くのが好きだったのと、ただ単に気になったからです。(笑)なのでなかなか楽しく描けましたが、いかんせん少ないページ数になってしまったのは悔しい限り。スケジュール管理の甘さをまた露呈してしまいました。 漫画における画力、ストーリー構成は置いておくとして、このスケジュール管理に関しては漫画を描き始めたころからの課題でした。3年の頃に描いた作品を『週刊少年ジャンプ』に持ち込みし、なんとか受賞。2度のネームのボツを経て昨年の12月26日、季刊ジャンプネクストにてデビュー。というのが私の経緯となるのですが、どれも知り合いに協力をあおいだ上で締め切りはギリギリでした。これは漫画家を続けていく限り、常に立ちはだかる大きな課題であるので少しでも直していけるように努力したい。目指すは『週刊少年ジャンプ』で週刊連載なのでなおさら。今後も読者が楽しんでくれるような作品を迅速に制作出来るように頑張っていきたいと思います。 東京工芸大学マンガ学科に来られたことは確実に私の漫画家デビューの近道となりました。漫画に関する広い知識を学べたことも大きいですが、何より同じ道を志す仲間、もといライバルがすぐ隣にたくさんいたのはとても刺激となりました。ここを卒業した後もここで出会った仲間とは刺激し合い高め合っていくのだと思います。
- ・池端帆里さん(木寺研究室「デジタル表現」)
「私の卒業制作研究」
私は色センサーにかざす色紙によって、表示されるマンガが選べる作品を作りました!
今のところ色は赤と黄色の二色の二種類の色をイメージして作ったマンガが選べます!
卒業展に向けて、もう一つ作品を作ろうと思ってるので、もう一つ色が増える…はずです! …頑張ります!!
この作品は、写真にある、ぐりぐりのスティックでマンガをめくるので、ちょっと普通のマンガとは読む感覚が違って面白いと思います。私も無駄にぐりぐりしてます。
「なぜこのテーマを選んだのか」
3年時のゼミで木寺先生から、加速度センサーを傾ける事によって変化するマンガを見せてもらいフィジカルコンピューティングというものに興味を持ちました。
普通雑誌のマンガは読む人がマンガに何か干渉する事はできませんが、
センサーを使うことで読む人がマンガに干渉できるのは面白い!と思い、色センサーを使った作品を作りました。
企画の段階では、色によって読む人の感情を読み取って、読めるマンガが違うとか面白いね~とか言ってました。悲しい感情の人には悲しい話のマンガとか!
フィジカルコンピューティングは色々と面白いことが沢山できると思います!夢が広がりますね!
「大学四年間の思い出」
私、割と大学のいいところとして食堂の揚げ物が美味しい! って思ってるんですけど…どうですか?就職活動の練習のときにもみんな工芸融合! とかカッコイイこと言ってる中で私だけ食堂アピールしてて浮いてました。
でも日常生活の中でごはん美味しいって割とすごい活力になると思います、私ごはん大好きですし!毎日のちょっとしたことってすごく生き甲斐になると思います!
さくさくした揚げ物おいしいので、よければ食べてみてください!
あと、友達同士でマンガの作品をみてアドバイスを貰えるのは有り難いです。
大学四年間一緒にいてお互いの性格の事、絵の変化などをみている上で作品について話し合える存在はすごく貴重だなと思います。そういう友達のアドバイスのおかげで、成長できたり救われたりしました。就職したり帰郷したりするとなかなかそういう機会は作りにくいので、やっぱりこういう大学だからこそ、そういう時間は体験できるんだなと思います。