様々なゲストをお呼びしている領域研究の今回のゲストは水江未来さん。現在ではアニメーション作家として世界を飛び回っている水江さんですが、スタートは受講している学生と同じ1大学生。アニメーションの世界に入るきっかけとなった大学生時代のエピソードは、学生たちも自分の事に置き換え、遠い作家ではなく、身近な出来事として話を聞いているようでした。画面一杯に広がる圧倒的な描写と音楽との関係、水江さんにとってのアニメーションという表現、そしてアニメーション作家とは…興味深く丁寧にお話くださったを未来さん、ありがとうございました。
アニメーション作家、イラストレーター、デザイナー
MIRAI FILM 代表
1981年生まれ。多摩美術大学大学院グラフィックデザイン学科でアニメーションを学ぶ。「細胞」や「幾何学図形」をモチーフにした抽象アニメーション作品を多数制作し、主に国際映画祭を舞台に活動をしている。世界4大アニメーション映画祭(アヌシー・オタワ・広島・ザグレブ)すべてにノミネート経験があり、アニマドリード2009(スペイン)では、『DEVOUR DINNER』が準グランプリを受賞。また、第68回ヴェネチア映画祭オリゾンティ部門(2011)に『MODERN No.2』がノミネートされ、アヌシー国際アニメーション映画祭2012では、SACEM賞(最優秀音楽作品賞)を受賞。
MONSTRAリスボン国際アニメーション映画祭2013(ポルトガル)では、長編部門の審査員を務め、回顧上映と特別講義が行われた。広島国際アニメーションフェスティバル2012、SICAF2010(韓国)の国際選考委員を務め、国内では第17回~19回・学生CGコンテストの審査員を務める。『CALF』の設立・運営メンバーで、同レーベルから作品集DVDを発売。また、短編アニメーションの祭典『TOKYO ANIMA!』の実行委員も務める。
依頼作品では、松本亨(Psysalia Psysalis Psyche)のミュージックビデオ『AND AND』を制作し、アニフェスト国際アニメーション映画祭2012(チェコ)でミュージックビデオ部門の最優秀作品賞を受賞。また、NHK・Eテレ『シャキーン!』番組内の歌コーナー「ホンマツテントウ虫」を制作。テレビ東京「しまじろうのわお!」では、知育コーナーのアニメーションパートを制作。播磨研究所ピコスコープのPV『ピコトピア』や、カンヌライオンズ 国際クリエイティビティ・フェスティバル2013での博報堂のPR映像『Creative Alchemy』などを手がける。その他、中村勇吾とのコラボレーション企画として「FRAMED」での作品展開や、「dedegumo」の腕時計デザイン、山田悠介『ブレーキ』の表紙、小説すばるにて平山夢明の扉絵を担当するなど、独自のグラフィックデザインを活かして幅広く活動している。
日本アニメーション協会・理事。ASIFA日本支部・会員。多摩美術大学情報デザイン学科・非常勤講師