アニメーション学科

三善ゼミ「映像から受ける印象についてのアンケート調査結果発表会」

7月27日(水)、今年も三善ゼミによる「映像から受ける印象についてのアンケート調査結果発表会」が行われました。

アニメーション学科の三善ゼミは、「映像の中でキャラクターが移動する向きは、それを見る人が受ける印象に影響を与えるのか?」ということを、7年間毎年調査し続けています。

これまで、ヒトは「上手(画面の右)から下手(画面の左)へ移動する」のを見た場合と「下手(画面の左)から上手(画面の右)へ 移動する」のを見た場合とでは、感じ方が異なると言われてきました。それは本来ヒトが持っている生理的な反応で、それを常識的な前提として、従来の演出法が説明されてきたこともあります。

それは本当にそうなのか?というのが、調査の目的です。というのも、こうしたことを過去詳しく実証実験した前例が殆ど無かったからです。なお、これまで7年間も繰り返し調査を行ってきたのは、毎年調査方法について反省しながら、少しずつ改善を加えてきたというのが理由です。

水曜日の5限終了後を使った発表会でしたが、何人もの学生が熱心に聞きに来てくれました。三善ゼミに所属する学生たちも、一度リハーサルを行って「こんな生ぬるい準備じゃとても駄目だ」と痛感したこともあって、本番のために一生懸命準備をしてきてくれました。結果は、リハーサルの時とは見違えるようなプレゼンになっていました。

アンケートは、まず白い画面を一定の速度で横切る黒い四角形を見てもらいます。この四角形は右から左に、あるいは左から右に通り過ぎた後、再び逆方向に戻っていきます。この時、どちらに進む四角形が速く見えたかというのが、一つ目の質問です。因みにこの時の四角形は、どちら向きも全く同じスピードになっています。

次の映像は、中央が横一直線で分割された画面の上下に、ドアの内側と外側が写っています。まず上の画面に人物が現れ、ドアに向かって歩いて行きます。ドアを開けると、画面の下のドアも同時に開きます。そして人物がドアを通過すると、人物は下の画面で見えるようになり、ドアを背に画面を横切って通り過ぎていきます。

終了後の記念撮影をしています

こうしたアニメーション映像で、右向きと左向き、更にドアを押して開ける場合と引いて開ける場合、という形で、合計4種類を作り、その内の一本を見てもらって、その人物が「どこかに出かけるところ」に見えるか、「どこかから帰って来たところ」に見えるか質問します。これらの結果を分析して、従来の考え方と対比しながら発表しました。

お疲れ様のアイスクリームに群がる学生たち

結果、四角形のスピードは、左向きが速いという人も右向きが速いという人も、ほぼ同数で差は殆どありませんでした。また、ドアを通過して画面を横切っていく人物も、右向きと左向きでその印象には驚くほど差がなく、ドアを押したか引いたかの違いによる差も、ごく僅かでした。画面上の左右の向きの違いに関するヒトの生理的な反応について、従来言われてきたことには根拠が無いことがはっきりした訳です。

学生たちは全員このアンケートのために、一人一本ずつのアニメーション映像を作りました。その結果、今回もとても精緻なデータを得ることが出来ました。皆、最後の発表会までよく頑張ってくれたと思います。

これで前期の授業は終わり、いよいよ待望の夏休みがやって来ます。

ASK?映像祭2016

勝山アニメーション・ショウケースvol.2 !!

大学公式サイトはコチラから
KOUGEI PEOPLE 東京工芸大学 学科・コースブログ集

最近の投稿

アーカイブ

大学公式Webサイトで
工学部・芸術学部の詳細を見る

PAGE TOP