アニメーション学科

領域研究 マイケル・アリアス監督

右がマイケル・アリアス監督。左は聞き手の城戸孝夫さん。

最前線で活躍しているプロフェッショナルの方に講義をお願いしている、「領域研究」の授業。11月9日は、長編アニメーション「鉄コン筋クリート」のマイケル・アリアス監督が来校して下さいました。
教室内を見回すと、いつもはあまり見かけない、この授業を取っていないはずの学生の顔も少なからず見られ、学生たちが高い関心を持っていることが分かりました。
講義は5月17日の授業で講師を務めて下さった城戸孝夫さんが聞き役となって、インタビュー形式で進められました。

マイケル監督がどのようにして日本語を習得されたのか、どういう経緯で日本に来ることになったのか、CGのプログラマーからどうして長編の監督をするに至ったのかなど、聞き手の城戸さんは誰もが伺いたいと思うようなポイントを押さえた質問をされ、マイケル監督はその全てにとても丁寧に答えて下さいました。
その話し方はとても穏やかで、また一言一言をじっくりと選んで発言されるご様子から、それがマイケル監督にとって母国語ではないからということでは決して無く、普段から言葉という物をとても大切にされ、言葉による表現に対してもとても繊細な感性を持った方だと感じられました。

お話を通じて、マイケル監督にとって「鉄コン筋クリート」という作品は、その世界を映像で表現するためにはアニメーションによる以外不可能だと考えた故に、アニメーションで完成させたということがとても良く分かりました。またその完成に至るまでの、長い間のご苦労についてもお話し下さいました。
最近はAKB48のPVなど、もっぱら実写の作品で活躍されているマイケル監督ですが、誰もが気になるアニメーションの次回作については、「これは死んでもアニメーションで作りたいと思える作品と出会うことを待っています、と言うか、今探しています。」とのお答えでした。

授業終了後は、たちまちサイン会となってしまいました。

マイケル監督は今の日本のアニメーションは世界一のレベルだと話され、またアニメーションの監督をする際には多くのアニメーターが汗を流しながら沢山の絵を描いてくれているということに、とても重い責任を感じるとも仰っていました。
普段ならとても目にすることなど出来ないような、マイケル監督の制作ノートなども回覧させて頂くことができ、学生たちにとってはとても貴重な勉強となりました。
最後に質疑応答の時間となったのですが、ここで既に授業時間をオーバーした上に、更に授業終了後はたちまちサインを求める学生がマイケル監督の前に長い列を作りました。しかし監督は嫌がらずに、最後の一人までとても丁寧に一枚一枚(シロとクロのイラスト入りの)サインをして下さいました。

マイケル・アリアス監督の公式サイト
http://www.michaelarias.net

1年生「基礎技法C」(デザイン)

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