アニメーション学科

三善ゼミ「映像から受ける印象についてのアンケート」

三善ゼミでは一昨日と昨日の6月29日(金)と30日(土)、3年生のゼミ生達による恒例のアンケート調査を行いました。

アンケート開始直前のミーティング。三善ゼミ特別講師の奥田誠治先生は、日本で一番沢山の絵コンテを描いた男と言われています。

これは「キャラクターが移動する映像の向きが左右逆になると、受ける印象は変わるのか?」ということについての調査で、学生たちは皆自分で動画から背景まで作ったアンケート調査用のアニメーションをiPadに入れ、それを被験者の方に見て頂いてアンケートにお答え頂くというものです。
1日目の29日(金)は、まずは厚木のキャンパス内で、翌30日(土)は人通りの多い小田急本厚木駅前で、行いました。 アンケート調査は今年で3年目となりますが、今回は1日目の回答数が645、2日目が525で2日間の総数は過去最高の1,170に達しました。この2日間のアンケートにご協力頂いた皆様、この場をお借りしてお礼申し上げます。どうもありがとうございました。

昨年度までの調査では1人のキャラクターが画面に現れ、横向きに歩いて去って行くまでのアニメーションを見て頂き、「これからどこかに向かって『行く』ところに見えるか、逆にどこかから『帰ってくる』ところに見えるか?」という質問と、「このキャラクターは主人公に見えるか、それともその主人公に相対するキャラクターに見えるか?」という質問を行いました。

1日目の金曜日は、キャンパスでのアンケート調査。同じ大学の人が相手なので、まだ気が楽です。

その結果、「行くところに見えるか、帰ってくるところに見えるか」については左右の向きの変化で印象が変わることが全く認められなかった一方で、「主人公に見えるか、主人公に相対するキャラクターに見えるか」についても差は無かったものの、「一人しかキャラクターが出てきていないのに、主人公かどうかと質問されても分からない」というご指摘を頂きました。そこで今回は、異なる2人のキャラクターが左右から登場し、それが向かい合って近付いてきて、最後にはすれ違っていくというアニメーションを作りました。今回のアンケート調査の中心は、この2人のキャラクターの「どちらが主人公に見えますか?」という調査です。

多くの方々にご協力頂きました。ありがとうございました。

もちろん、キャラクターのデザインで受ける印象に差が出ることもあるでしょうし、先に登場したか否かで差が出ることも考えられます。そこで、AB2人のキャラクターの「Aが右から先に登場するムービー」「Bが左から先に登場するムービー」「Aが左から先に登場するムービー」「Bが右から先に登場するムービー」と4パターンのアニメーションを作り、これをそれぞれ同数に近くなるようアンケートを収集しました。こうすることで、上に書いたような他の要素は相殺されるだろうと考えたわけです。

小さなお子さんまで、アンケートに答えてくれました。

学生たちにとっては、特に2日目の駅前で見ず知らずの方に声をかけるというのは相当に勇気の要ることで、もちろんお断りになる方も多く、その度にくじけそうになる気持ちを立て直して頑張りました。中にはとても優しく答えて下さる方もいて、そういう方と出会うと疲れが一気に癒されるようです。
体験した学生の中からは、「これからはビラ配りやティッシュ配りの人のそばを通る時に、決して冷たく無視したりできない」という言葉も聞かれました。
午前11時から開始した駅前アンケートは、午後4時半に終了。一日立ち通しで頑張った学生たちの表情には、疲労感と共にやり遂げたという達成感も感じられました。

アンケートの結果はこれから集計と分析を行い、7月末には学内に開かれた形で発表会を開催します。その結果は、またここでお伝えしたいと思います。

1年生「基礎技法」(デザイン)

1年生「基礎技法」(撮影)

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