アニメーション学科の専門講義科目「領域研究」は仕事について考える授業です。
毎週違うプロフェッショナルが、ご自分の「仕事」について語ってくださいます。
講師の方々はアニメーション業界で活躍する演出家やアニメーター、個人クリエーターさん等はもちろんですが、
CG、ゲーム、映画、テレビ、映像制作、音楽制作、出版、現代美術家‥等と多方面にわたります。
アニメーション学科を卒業した先輩が、生々しい現場の話をしてくれることもあります。
そのすべてが「アニメーション」と無関係ではなく、必ず何かつながりや関連があることはもちろん
仕事とは何か、モノづくりをすることとは何か、生きていくことはどういうことかまで広がっていきます。
10月28日の講義は『ジョゼと虎と魚たち』 (’03)『メゾン・ド・ヒミコ』(’05)等を監督した映画監督の犬童一心さんでした。
本当は演出の講義がしたかったと言いつつ、大学を出てお給料の出るCM制作会社に就職したこと、
CMディレクターをやりつつ、「作りたい」欲望で自主制作作品を作り各方面で受賞したことがきっかけとなって監督デビューを果たしたこと。その自主作品はアニメーション作家の山村浩二さんに作画を頼んでいたこと。そして「演出について」を語り、とても刺激になるお話をしてくださいました。
社会や世の中について耳で聞いて学ぶ。それが領域研究の授業です。
また別の講師の方についても、このブログで紹介していきたいと思います。