本学中野キャンパス6号館にて川島研究室の展覧会が開催されています!
小山泰介さんをゲストとして招聘し開催されたワークショップを通じて11名の学生が様々な視点からオリンピック、コロナ、東京に関して写真表現で何ができるのかを考え、展覧会に落とし込まれたものは、写真作品だけではなく映像作品等もあり見応えがあります!
10年後、20年後、私たちはどのようにこの時代を振り返るのか。
必見です!
ー以下ステイトメントよりーーー
「平和の祭典」として4年に1度開催されるオリンピック・パラリンピック大会だが、こんなにもその真意に疑念を抱かざるを得ない年はあっただろうか。2021年7月23日、約2人に1人が開催を中止すべきだと主張する中、TOKYO2020オリンピック・パラリンピック大会が開催される。
紛れもなく歴史に名が残るであろう混沌とした状況下の中で、私たちにはいったい何ができるのか。そして、リアルとフィクションの間に現代の写真表現がどのように介入できるのか。
さまざまな異なる視点を持った11名による作品展である。展覧会名「seesawseeing」とは、このパンデミック禍でオリンピックとそれに付随する東京に関して、参加者全員があらゆる方面で
見ること(See)見たこと(Saw)見ていること(Seeing)を基に考え、制作を行ったことを意味する。
各々が異なるテーマを持ちつつも、少しずつ共通点を見出し干渉し合うことで新たな世界を創り出してゆき、オリンピック、リアル≒フィクションについて再認識する。
芸術学部写真学科 川島研究室(フォトメディア)では、毎年国際的なアーティストや企業、大学とのコラボレーションを通じて、時代に即した表現技術を模索することを目指しています。
今年度は「リアル≒フィクションとしてのTOKYO 2020」と題して、国際的な活動を行なっている「Tokyo Photographic Research」主宰の小山泰介氏をゲスト講師として招聘し、東京を舞台にワークショップが開催いたしました。
芸術作品とは多くの場合、アーティスト自身の経験や日常から生み出されるものですが、その日常は決して安定したものではなく、時代の様相に合わせて少しずつ変化しています。
各々の学生はこのワークショップを通じて、現代社会について議論し、各々の感じる問題意識や憤り、空想に基づいてリサーチを深めました。
また、そうした内容を元に、どのように作品化して行くかということについて、現役アーティストの手つきを間近に感じながら、様々な方向から検証しています。
私たちにとって、この2020年の東京とはいったいなんだったのでしょう。世界的パンデミックやその渦中で様々な問題が磁石のように吸い寄せられながら、1年遅れで開催される東京オリンピック、「TOKYO2020」という後世まで語り継がれるであろうこの時代を、若いアーティストはどのような視点で見つめているのか、ぜひご高覧ください。
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展覧会:「seesawseeing」リアル≒フィクションとしてのTOKYO2020
Tokyo Photographic Research × 東京工芸大学 芸術学部 写真学科 川島研究室(フォトメディア)
会期:7/1(木)〜7/14(水)日曜は休館
時間:10:00〜19:30
会場:東京工芸大学 中野キャンパス 6号館 地下1階ギャラリー
参加学生:上野桃果・小林菜奈子・本尾敬之・原加那子・星嶺珠・高浚豪・細田歌乃・金田剛・三浦万由子・安藤みやこ・髙森千瑛
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