今日は研修もクライマックス。京都国立近代美術館とコロタイプ印刷工房の便利堂見学です。国立美術館では有数の写真コレクションをもつ京都近代美術館では、所蔵作品を直接見学する“プリントスタディ”です。
鶏卵紙によるプリントから近年のカラーリバーサルプリントまでを至近距離で見せてもらいました。 主な作家は野島康三、都築響一、ジュリア・マーガレット・キャメロン、アルフレッド・スティーグリッツ、ポール・ストランド、エドワード・ウエストン、イモージン・カーニンハム、アンリ・カルチェ=ブレッソン、オリビア・パーカーなど沢山の作品を鑑賞して感動しました。
昼食後は美術品印刷などに使われるコロタイプ印刷を行っている便利堂の見学です。優れた技術にもかかわらず、現在は世界にもたった2社、カラーコロタイプは便利堂しか行っていないプリント技術とか。その手作業による細やかな制作過程はコロタイプ自体が美術品と言われるほど美しいものです。撮影、製版、露光、印刷の全行程の解説を受けながら見学しました。 古典技法プリントも実習している吉田・田中ゼミ生にはとても興味深くて、質問も多く飛び出しました。手を止めて説明してくれた工房のみなさん、ありがとうございました。
これで研修の全行程が終了。それぞれ帰路につきました。お疲れさまでした。