銀座ニコンサロンで開催中の小林紀晴先生の個展「伝来/消滅」に行ってきました!
全ての写真がくっ付いて一列に並んで展示されています。宗教が多くの国に時間をかけて広まってく、伝来していくかのように、様々な国で撮影された写真が一同に並んでいます。
そして2枚だけわざと離れています!
様々な国で撮られたまたは多種多様な被写体を撮影し1つに纏めることは意外と難しく、バラバラに見えてしまったりすることも多いです。しかし、本作はしっかりと1つのラインにし、1つの塊としても見え、さらに1枚1枚の写真にも自然と引きつけられます。とても勉強になる、考えさせられる展覧会です!
小林先生にどのように考えて進めていったのかを質問したところ、、、
なんと「小林ゼミの学生と相談しながら決めました。学生のアイデアも多いです。」とのこと!
以下小林先生の言葉です。
「ニューヨークの9.11同時多発テロの写真が、
ほかのアジアの写真とは明らかに違和感があって、
どうしてもそぐわないので、どうするか? というところから学生に投げてみました。
いろんな意見がでるなかで、ある学生がギャラリーに柱があることに注目しました。
アジアの写真はすべて隣と接した構成なので、
それにならい、柱に9.11同時多発テロの写真を2枚連続で、
さらに角を効果的に使って、写真を折るという斬新なアイデアが最終的にでてきました。
折る比率なども学生がサンプルの写真を箱の角に貼りながら、実際に確かめながら導きました。
自分にはない発想だったので、とても新鮮でした!」
会期は7日までこの土日に皆様、是非足をお運びください!