中野でのオープンキャンパス及びショートムービー上映会に御来場頂きありがとうございました。
何よりも嬉しかったことは進学の御相談は当然ですが皆様と楽しくお喋りができたことです。施設説明や作品鑑賞を通して和やかなオープンキャンパスが開催できました。また皆様是非おいで下さい。
さて本日はいよいよフィルムでの編集の時間です。
以前もお話ししましたがフィルム制作は手間やコストがかかるため多くの学校教育から消えていく運命にあります。
デジタル制作が教育の主流になっていくのは否めません。
そんな中で私東京工芸大学では映像の本質を学んでもらいたいという願いから採算性に関係なくフィルム教育をカリキュラムとして取り入れています。
今回はフィルム編集の様子をご紹介しましょう。
当大学では実際に撮影されたフイルムを切ったり貼ったりする手作業をおこなっています。
まず基礎知識から。
ビデオカメラは内蔵マイクによってある程度の音声はカメラで録音することができます。
ですが映画のフィルムカメラは映像しか撮影することができません。
ですので録音は別途録音機でおこないます。
皆さんがよく映画の撮影シーンで みるカチンコという道具です。
これは単に合図の道具ではありません。
画と音の基準点を作る大切な道具です。
手前が灰色が音の入っているシネテープ。奥がフィルムです。それぞれをサウンドリーダー、ビュワーで 確認していきます。
フィルムをⅠカット毎にバラしていきます。
カチンコの叩いている瞬間の映像と鳴っている部分の音をフィルムとシネテープから探していきます。そして作品でのカット順に並べていきます。ココまでが準備段階。
本格的な編集でカット内での必要な部分を検討しフィルム、シネテープを切り貼っていきます。
このような作業に学生達は苦労していたようです。現在ではパソコンでのキーボードやマウスの世界ですから。
しかし編集の概念はこのフィルム編集です。これから先、いつまで続けられるかわかりませんがこの体験は学生のみなさんに与え続けていきたいものです。