大講義室前の廊下を歩く主人公を、ぐるっと270°回り込みながらの撮影です。その手前でモニターを見る楊監督。
映像学科選りすぐりの精鋭部隊が集結しました。皆真剣にモニターと被写体を見つめています。撮影助手赤尾の1年生以外は3年生です。今回は美術がいないので助監督竹渕と制作鈴木がこれを兼ねて部屋の装飾を仕込んでくれました。赤尾は生まれた時カメラ片手に出て来たんじゃないかと思われるほど習熟してると星が言っていました。今回の撮影機GH4、自前で持ってるし。
そして録音は今年卒業して東京藝大大学院に進学した伊豆田廉明。1年のTAもやっています。ふつうは撮・照が1人でも録音部だけは2人ということが多いのですが、今回は逆で、ひとりで頑張ってくれました。この中で現場経験が一番豊富なので、現場的な細々とした問題を解決してくれて助かりました。記録さんもいないので、カチンコのへりに貼ったパーマセルにそれぞれのカットのOKテイクが書き込まれています。演出部のことなら何でも知っている竹渕です。
ファーストカット、部屋の中でテーブルに突っ伏していた彼女が起き上がる動きに合わせてトラックバックします。
スデディカムショットです。照明はデフォルトの部屋の明かりにプラスしてカポック反射でのフラットなおさえと、フレームの下で銀レフでサイド作っています。モニターがステディカムのおもり代わりになっているので、松木は下のモニターを見て確認しながら当てています。
ラストカット、イントレ上からの俯瞰ショットです。ズームバック後、同ポジコマ抜きするので、神経使います。このカット、AEで編集するということだし4Kで(そのためのGH4撮りだし)FIXで撮って後処理でトリミングという方針で進めて来ましたが、現場で監督によって変更になりました。メインスタッフたちの監督を見る目が一触即発!?そこいくと伊豆田は現場馴れしてる?または前準備なしで今日だけだから?とにかくぎりぎりで何とか撮り切りました。この分量をはめられたのは竹渕さんのおかげです。