こんにちは。
東京工芸大学では大学をより多くの方々に知っていただきたいと学外でも盛んに活動をしています。
私たちの大学での専攻は高校ではなかなか学ぶことができません。写真、映像、アニメーション、ゲーム、マンガ等、興味はあってもどのように勉強をしたらいいのかわからないのではないでしょうか?
高校生に対してもっとこれらの分野を知ってもらいたいという願いから模擬授業をおこなっています。
8月10日と11日に茨城県立笠間高校にお邪魔して模擬授業をおこなってまいりました。
10日はアニメーション学科の山中先生がアニメーション制作の実習をおこないました。
全くの初心者に映像をというご依頼でした。
映像にも色々な表現がありますがやはり映像の始まりは映画です。
ここでは実写映像で「物語る」ことを念頭に置きました。
また演出表現としては「カットバックによる会話劇の成立」というテーマでこちら側で用意したシナリオをグループごとに撮影、編集をしてもらいました。
シナリオの説明をして学生皆さんの「解釈」を考えてもらいます。
また「カットバック」の演出技法を拙作『Rouge』を題材に解説していきました。
さあ撮影です。三脚の水平は?芝居のチェックは?サイズは?カットが変わっても動きは繋がっているかな?
午前中は撮影までです。
実はここまででどこまで学生の皆さんができるか心配でした。
ですが全班撮影を終えて戻って来ました。
時間内に撮影を終わらせる。これも大切なことです。
撮影してきた素材をまず全部観てみます。
次にOKカットを順番に繋いでみます。
でもそれで良いのか皆で検討してみます。
カットの順番を変えてみたり、意外とNGカットが良かったり。
編集をしていくとカットがうまく繋がっていない、カットが足りないとことが理解できたようで多くの班が追加撮影をしたいと意欲的に教室を出ていきました。
ここでも全ての班が完成することができました。
前述したようにたとえうまくいかなくても作品を完成させることは大切なことです。
それぞれの班の作品を講評していきます。
まだまだ技術は知悉な部分もありますがこれは学んでいけば克服できることです。
高校生の皆さんの真摯な態度に感心しました。
良き指導があれば高校生でも大きな可能性があることを実感しました。
いつか美術や音楽のように高校でも映像制作が一般化され多くの高校生がその才能を開花してもらえればと切に願いました。