自主制作からプロの映画やドラマ作りに進んだ監督にとって、まず痛切に感じるのが、助監督の存在の大きさです。現場のスタッフキャストが充分に能力発揮できるか否かはすべて助監督にかかっています。そこで、「シフガフ」の「グッドライフ」などで活躍中の卒業生、太田龍馬監督に助監督の仕事を語ってもらいました。
シナリオの再検討、調査、事実確認から各部署への発注まで、セカンド以下の演出部はチーフ助監督によって統制、分担され、準備から撮影までの作業が進行します。演劇での舞台監督と同じ部署ですね。舞台監督の許可なしにはたとえ演出家でも誰も舞台に昇れません。太田監督、話していると次第に熱が入って来ます。
今回の「天秤」のシナリオについても、映画魂の快気炎を吐いてくれました。スタッフルームのチーフ助監督さながらですね。プロ現場のチーフ助監督はメインスタッフを掌握しているので、とにかくかっこいいです。