いよいよ若き新兵達の出陣です。
前日の天気予報は見事はずれました。
強気の製作部の判断が吉と出たようです。
クランクインは3号館の新宿副都心を背景とした屋上からスタートしました。
各パートの数回の講習は受けてきましたが本格的な撮影はこれが初めてです。
撮影は勝手に機材のスィッチを押せば成り立つと言うものではありません。
各部署が互いに連携し意思の疎通がなければ成立しません。
特に私が思うのは機材を扱わないパートの持つ重要性です。
機材を扱わないパートとは製作、監督、助監督、スクリプトです。
一見、何をしているのか判らないこれらのパートの働きが撮影に際し重要な役割を果たします。
監督の平澤君(左)と助監督の津田君の連携、特に助監督は撮影チームのクォーターバックのような役割です。
監督の意図を正確に把握し各部署に対して伝達し、チーム自体を牽引していきます。
スクリプターです。通常は1人ですが実習では2人で確認しながら作業を進めていきます。疋田君(左)と田中君。
彼らのカットのチェックや記録は撮影時にも大切な役割を果たし自然と彼らの元に各スタッフが集まってきます。
どことなく知的な雰囲気を醸し出す部署です。
いきなりお昼御飯の写真ですが撮影中、安定した食事の供給ができるのは製作部の手配のおかげです。また、撮影の為に必要な許可取り、役者のケア等撮影するユニットの下支えをしてくれます。
これら決して表で派手な振る舞いをしない地道なパートの優秀な作業が良い作品を生んでいきます。
屋外撮影でクランクインをした撮影は午後、ロケセット撮影と移ります。
その責任を一手に担う計測の安井君です。(雲の流れを見て、光量の安定を判断しています。)
そしてその光をさまざまな機材でコントロールする照明部の飯岡君。
なんか楽しそう?
とんでもない!皆、先生方に叱られながら実戦配備された新兵です。
ですがクランクアップ時の彼らの成長ぶりが今から楽しみです。
また、東京工芸大学映像学科を卒業された皆さん、しばし昔を懐かしんでください。