映像学科

白熱教室、スクリプター編

こんにちは。

映画領域の撮影も直前となりました。

映画領域では自分の部署以外の仕事も理解する為に全員が全ての役割を経験します。

撮影、照明、録音を既に学んできました。

本日はスクリプトです。

数少ない現場での女性専門の部署です。

本日は堀北昌子先生をお招きいたしました。

先生は大映京都撮影所では主に森一生監督のスクリプトとして活躍されました。

その後、日活が再開され、移籍し井上梅次、川島雄三、中平康監督という日活を代表する監督にスクリプターとしてつかれました。

またフリーになられてから主に伊丹十三監督のスクリプターをなさっていました。

日本スクリプター協会の会長も歴任されました。

スクリプターは監督の女房役とも言われます。単にカットの繋がりを確認するだけではなく監督の第2の頭脳として監督の良き助言者として作品の質の向上の手助けをしているのです。

恥ずかしながら私も昨年の拙作『Rouge』のスクリプターをお願いして厳しいご指導を受けました。ですがその時のご助言は今も忘れられないものばかりです。

当日は学生達も先生のご指導を受けながらスクリプト用紙の作成に勤しみました。

スクリプト用紙は現場にいない編集部への大切な連絡簿です。

専門用語をしっかり覚えて記入します。

先生直々のご指導が入ります。羨ましい限りです。

単にカットの記録だけではなく、演出への理解も重要です。

松竹では助監督がスクリプトの役割を果たしています。

単に機械の扱い方だけではなく、製作、助監督、スクリプターといった「機材を扱わない部署」が実は映画を支える重要な部分であることを理解してもらいたいものです。

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